ギヤチェッカー

ギヤチェッカー(ギヤ測定システム)とは?

ギヤチェッカーとは、親歯車(マスターギヤ)と被測定ギヤとを噛み合わせ、これらのギヤの中心間距離の変動を測定することで、被測定ギヤのOBD(ギヤの歯の大きさ[モジュール]に対応した直径のボール2個をはめ込んだ時のボール外側表面の距離[直径]・OPD)、歯溝の振れ、内径の測定や良否判定および打痕の有無を高精度に確認、検査できる測定装置です(※内径はオプション)。

FS WORKSのギヤチェッカーは、東京精密製の精密測定装置を使用したオリジナル商品です。弊社独自の特殊演算により、ギヤの測定結果を表示、信号出力します。測定機構のみのユニット単位で納品が可能なため、お客様のご利用したいスペースや工程への設置も容易です。

自動搬送装置を組み合わせることにより、ギヤ検査の自動化も可能。かんたんな制御部・空圧部を追加していただくことで、手動のギヤ測定システムとしてもご利用いただけます。

FS WORKSのギヤチェッカーでは、OBD(OPD) を直接求めるのではなく、被測定ギヤと親歯車(マスターギヤ)との中心間距離を測定し、換算式により求める方法を採用しています。

ギヤチェッカー(ギヤ測定システム)

基本情報

ギヤ測定ユニットと管制部(東京精密製パルコムV10)で構成され、ギヤの検査や良否選別および打痕の有無が確認できるシステム装置です。OBD(OPD)、歯溝の振れ、打痕を測定し、自動でOK/NG判定を行います。独自の演算機能により、測定結果を表示、信号出力します。

特長

  • ギヤの測定が高速でできます(1歯あたり約0.14秒)。

  • 当社独自のマスターギヤ補正機能により、マスターギヤの歯溝の振れおよびスピンドルの振れを補正でき、高精度な測定が可能になります。

  • 自動搬送装置を負荷すれば、自動のギヤ検査装置を構成できます。ギヤ測定ユニットはコンパクトに設計されており、各種装置への組み込みが容易です。

  • 中心間距離の設定もワンタッチで切り替えできます。

スペック

形名 AF6020(小型~中型ギヤ) AF6021(大型ギヤ) シャフトギヤ
補正範囲 振れ120㎛以下
測定時間 約0.14秒/1歯
空気源 圧力:0.4~1.0MPa、消費量:約0.3L/秒、クリーンドライエア
電源 管制部電源:AC85~250V 50VA
モーター電源:AC100V 15W
動作端確認センサ電源:DC24V
エンコーダ電源:DC5V
単相AC100V±10%、消費電力:約20VA
環境条件 使用温度:0~40℃、仕様湿度:40~80%RH
ユニット寸法・重量 幅約210×奥行約570×高さ約335、約25㎏ 幅約210×奥行約610×高さ約335、約31㎏ ワーク寸法・ワーク測定姿勢(縦型・横型)による
管制部寸法 幅287×奥行327.6×高さ159、約25㎏
対象ワーク 円板状ギヤ(平/ヘリカル) シャフトギヤ
モジュール m1.2~m3.0 m1.2~m3.0 m1.2~m3.0
基準ピッチ円径 φ30~φ120 φ120~φ220 φ60~φ200
ワーク歯幅 35㎜以下 35㎜以下 35㎜以下

※対象ワーク寸法は目安です。お気軽にご相談ください。

測定項目 分類 最少分解能 繰り返し測定精度
OBD(OPD) OK/±NG 1㎛ 5㎛以下/25個(当社条件による)
歯溝の振れ OK/NG 1㎛ 5㎛以下/25個(当社条件による)
打痕 OK/NG 1㎛ 5㎛以下/25個(当社条件による)
内径ほか
(オプション)
OK/±NG 1㎛ 5㎛以下/25個(当社条件による)

※測定項目名、分類数の変更は可能です。お気軽にご相談ください。

オプション

  • ギヤ測定ユニットのカバー製作、お客様先での組付け作業も可能です。

  • 測定項目ごとに、統計処理機能(標準偏差、CP値、不良率など)を付加できます。

  • 英語・中国語対応、輸出対応(主に、インド、東南アジア圏)。

  • ギヤ内径測定用ユニット

  • 専用コンパクトフラッシュ

注意点

※性能、品質の向上などにともない、お断り無しに掲載事項を変更する場合があります。
※本製品は外国為替および外国貿易法の規定により規制貨物(または技術)に該当しますので、国外に輸出する際には同法にもとづき日本国政府の輸出許可が必要です。
※管制部および検出器は株式会社東京精密様の製品です。

累計納品数150台以上の実績

静岡県・浜松市を中心に静岡・愛知ほか
多くのお客様にご利用いただいています!

  • NTN株式会社
  • エンシュウ株式会社
  • 株式会社デンソー
  • 株式会社桜井鉄工所
  • 株式会社ユタカ技研
  • 株式会社ユニバンス

Support 業務範囲・サポート体制

一貫製作のため設計から納入、使用開始まで安心

ユニット単位/システム単位でのご購入から、装置でのご購入まで可能です。組付、電装まで含めた一貫製作にご対応しております。

ご希望のスペースに合わせてお好きな機能で発注可能

コンパクトなユニット設計のため、お客様の設備の大きさやスペース、ご要望に応じてカスタマイズが可能です。ご希望の際は固定治具も製作いたします。

お客様の工機パートナーとしてオプションにも柔軟に対応

搬送ローダーをはじめとする自動化設備、簡易洗浄ユニット・バニッシングユニット・などの、付帯設備の組み付けも可能です(オプション対応)。

保有設備一覧

Flow ご依頼の流れ

  • STEP

    01

    お見積もり・構想図

    お客様のご要望にもとづきシステムの仕様を決定します。構想図にもとづき、お見積もりを作成、納期をご回答いたします。

  • STEP

    02

    材料手配・製作

    管制部、マスターギヤの発注を行い、製作に入ります。

  • STEP

    03

    立ち合い検査・調整

    お客様の立ち合いによる完成品検査を行い、必要に応じて調整を行います。

  • STEP

    04

    検品・出荷

    取り決めた内容に沿って梱包し、ご指示をいただいた場所まで納入いたします。

  • STEP

    05

    現地調整

    現場での配線・組付を行い、精度確認を行います。

Q&A よくあるご質問

Q

樹脂歯車は測定できますか?

A

FS WORKSのギヤチェッカーで測定できる歯車は、主に非摩耗金属製の円板状ギヤ(平/ヘリカル)、シャフトギヤです。
摩耗するような素材の歯車や生材などは計測できません。

Q

内歯車は測定できますか?

A

いいえ、内歯車は測定できません。
FS WORKSのギヤチェッカーで測定できる歯車は、主に非摩耗金属製の円板状ギヤ(平/ヘリカル)、シャフトギヤです。

Q

測定結果の判定は、どのように表示されますか?

A

管制部の画面上にOK/NGのランプ(目視)が表示されます。

Q

ギヤチェッカーの耐用年数はどれくらいですか?

A

お客様の使用環境によりさまざまですが、1年間の製品保証期間を設けております。
また、経年劣化のしやすい部品は交換が可能です。

Q

ギヤチェッカーの納期はどれくらいですか?

A

今までの実績にもとづく参考値は、ユニットのみで約2カ月、装置の規模で3~4カ月ほどです。
ただし管制部やマスターギヤなど外部調達品の納期は、外部環境の変化に応じて前後します。
お見積もり作成時に具体的な納期をご回答いたします。

Q

測定データや設定のバックアップはできますか?

A

はい、専用のコンパクトフラッシュに記録が可能です。

Q

工場見学はできますか?

A

はい、工場見学も承っております。平日の10:00~17:15、所要時間は1時間ほどです。
こちらの問合せフォームより、お気軽にご連絡ください。

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